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洗濯
2009/06/13(Sat)
なぜなら やさしいまちが あったからなぜなら やさしいまちが あったから
(2009/05/08)
中山 美穂

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中山美穂さんの本の中に、 フランスのお母さんたちは 大量の洗濯物にしょっちゅうアイロンがけをしている話が出てきます。

これは、 ベランダなど外に洗濯物を干すと 外観が損なわれるため、 部屋干しが主流なので 
”除菌のためにアイロンをかける” という習慣が定着しているようです。


中南米に駐在していた方たちの話を聞いても、 ”アイロンがけは 非常に重要な仕事だ” ということを聞いたことがあります。

太陽の下に洗濯物を干せば、 紫外線で殺菌は出来ますが、 実は 目に見えていなくても 大量の虫が下着などに付着します。

アイロンをかけない状態で 外干ししたパンツをはくと、 パンツに付着していた虫が人間の体(パンツの中)に卵を産み付けて。。。。。

こんなことがあるようなので、 アイロンがけは必至なのだそうです。

実は 中南米だけでなく、 世界のあちこちで こんな話は聞きます。
(私は最初、都市伝説的な話かと思っていたのですが、 そうではないようです。)


私がアメリカに滞在していたのは、 1980年代前半、 今から25年以上も前、 ということになりますが、 その当時でさえ、 洗濯物を外に干す、 という習慣は 一般家庭にはありませんでした。


リンダさんの家には 広い地下室の中に 大きなランドリーマシーン(洗濯機と乾燥機が一体化したもの)が2台ありましたし、 乾燥機を使うことが好ましくないタイプの衣類は 地下室内に干されていました。

シーツなども、 バックヤードにシーツを干す長い紐が設置してありましたが、 それは通常、 ラブラドールを外に出すときにその紐にリードをつけて、 外を自由に走らせるために使われていて、 シーツは暖かい地下室の中に干されていました。 


部屋の中(リビングなどの生活空間)に洗濯物を干すなんて、 インテリアを損ねますからあり得ませんし、
また、 家の表側に洗濯物を干す家、 というのも見たことがありません。
外観を損ねることになるので、 もしも外干しするなら バックヤード(裏庭)が基本です。

私が滞在していたのは NY郊外で 一般的な中流家庭が多く住んでいるようなところでしたが、
地下室がない家庭でも、 ランドリールームのようなものがあって、 乾燥機があるので、それを使えば除菌・殺菌出来るので アイロンがけもあまり必要なかったようです。


一度、 その地域の貧民街のようなところに行きましたが、 
そこで初めて 外の紐に洗濯物を干している家々を見ました。
それでも、 干す場所は 家の前ではなく、 出来るだけ人目につかない場所を選んで干していたようです。

普通の家は洗濯物を外に干していないので、 その光景を見たとき、
やはり軽いショックがありました。


若い夫婦で まだ洗濯乾燥機を所有していなかったり、 都心に住んでいて ランドリースペースがないアパートに住んでいれば コインランドリーを利用することになります。

経済的にコインランドリーを使用する余裕がなければ、 仕方なく外干しする、
というのが その地域のスタイルだったのです。


香港やシンガポールに行ったときには、 長い物干し竿を窓から突き出して、 洗濯物を ”たて干し”する風景も見ましたが、 あれも文化の違い、と言ってしまえばそれまでですが、 やはり美しくありません。

確か、 何年か前に政府から勧告があって、 たて干しは美観を損ねるので辞めるように、ということで 一般市民も乾燥機を使うようになった、と聞いた記憶がありますが。

(続く)


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